1話

始まりは、主人公ウェルミィがアホ男と共に義姉イオーラを断罪する場面。まず主人公が断罪されるパターンが多い悪役物の中、珍しく逆の立場で物語が始まる。

序盤のウェルミィはどう見ても悪役そのもので、えっこの子ほんとに漫画の主人公?大丈夫?こっから改心してくパターン?と心配になるレベル。

その後、美しく着飾ったイオーラは新たな婚約者である魔導士エイデスと共にウェルミィたちの前に現れる。逆にウェルミィが断罪される側になるようだ。なのに心底嬉しそうなウェルミィ。これは裏がありそう。


2話

エイデスが暴露していく数々のウェルミィの悪事。と共に明らかになるウェルミィの真意。

全ては腐りきった両親から愛する義姉を助け出すウェルミィの策略だった。それが読者にだけ分かるように明かされていく。ウェルミィは重度のシスコンだったらしい。


3話

次々と明かされていくイオーラへの嫌がらせと、読者にだけ分かるウェルミィの陰の努力。

そしてエイデスとウェルミィの出会い。

エイデスはイオーラの婚約者になったはずなのに、ウェルミィのとの出会いが妙にドラマチックに描かれている。少女漫画ならこれはもしや?と期待してしまうけれど…


4話

引き続きウェルミィや両親の悪事が暴かれていく中、実はウェルミィが解呪の先生クラーテスの子であった事実が判明。そしてイオーラは前伯爵の子であった。

何だかややこしい。何でこういう設定にしたんだろ?と頭が混乱しているとエイデスが最後に追い討ちをかける一言を発する。イオーラと婚約破棄?!


5話

スッキリ解決回。

愛する義姉イオーラを侮辱されたと感じたウェルミィはブチ切れて、どれだけイオーラが美しく聡明で自慢の姉さんかと暴露しだす。ずっと抑えていた想いを吐き出すかのように、かなり狂気的に。

それを見て笑い出すエイデス。結果的に、エイデスもイオーラも侍女らもウェルミィの真意を知っていた。つまりみんな演技してたってこと。

まさかこんな展開が待っているとは思わなかったなぁ。しかもエイデスはウェルミィにプロポーズ。最初からそれを狙ってたらしいと。エイデスは更にウェルミィの上を行ってたのね。


全てを知った上で読み返すと2倍楽しい漫画。

ここまででもキリが良く楽しめたけれど、恋愛要素はほとんど無かったのでそれは次回以降のお楽しみかな。