テリー・ファンクさん逝去 | 丸顔のルチャリブレな与太話

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日本で最も愛された外国人レスラーであり

丸顔をプロレスファンの道へと導いてくれた

テリー・ファンクさんが逝去されました

享年 79歳




画像はWWE公式HPより引用させて戴きました



©ゆでたまご 集英社

今さら言うまでもありませんが
漫画『キン肉マン』の人気キャラクター
正義超人ザ・テリーマンのモデル

テリー・ファンクの代名詞といえば
テキサスブロンコ(テキサスの荒馬)ですが
実は兄ドリーともどもインディアナ州生まれ
(テキサス育ちというコトで良しとしましょ)

テリーの父ドリー・ファンク・シニアも
小兵ながらガッツに溢れた名レスラー
幼い頃から父の試合を観戦していたテリーは
フットボールとレスリングで心身を鍛え
ウエストテキサス大学を卒業後

兄ドリー・ファンクJR.に続いてプロレス入り

プロレス業界最大のメジャータイトル

NWA世界ヘビー級王座に兄弟揃って就くという

史上初・唯一無二の快挙を達成しました





父親シニア似の荒っぽい熱血ファイターで

技巧派で物静かな兄と真逆のタイプですが

「世界王者としての安定感」は今ひとつ

(在位期間は約1年1ヶ月の短命)

全日マットでの唯一の防衛戦では

ジャンボ鶴田の挑戦を辛うじて退けるも

正直「兄ドリーには及ばない」という印象

なにしろ馬場さんが挑戦しなかったくらいですし

専門誌・ファンの評価も高くありませんでした


そんなテリーが史上最高の人気外国人へと

一夜にしてブレイクした伝説の名勝負が

ザ・ファンクスVSブッチャー&シーク


1977年末、全日本プロレスが開催した

タッグチームの総当たりリーグ戦

「世界オープンタッグ選手権大会」

シリーズ最終戦は満員の蔵前国技館

ファンク兄弟の相手は地上最悪コンビ

アブドーラ・ザ・ブッチャー

ザ・シーク

勝ったチームが優勝する大一番です


シリーズ開幕戦での乱闘において

ブッチャー&シークの凶器攻撃により

額を切り裂かれ負傷しているテリーと

過去にブッチャーとの因縁を持つドリーは

報復とばかりに試合前から先制攻撃!

(本当はダメですけど相手はド悪党ですし)

大荒れの幕開けとなった一戦で

プロレス史上に残る事件が起きたのです


試合のYou Tube映像を貼っておきますが

キツイ流血場面もございますので御注意のほど








リング上で闘うレスラー以上に

とにかく熱いのが昭和プロレスファン

観客のエキサイトぶりにも御注目


そして見逃せないポイントがもう1つ!

解説の東京スポーツ山田隆さん

感極まって試合中に涙声になります

(丸顔も泣きながら視てました)

当時は皆さん真剣に視てたんですね


テリーVSブッチャーの抗争はこの後も続き

全日のドル箱カードとなるのですが

ブッチャーの凶器攻撃はエスカレートの一途

五寸釘でテリーの耳を突いたかと思えば

今度はフォークで膝を刺したり

あげくには割れたビール瓶で胸板を刺す凶行

(さすがにTV中継ではカットされました)

両者が毎回繰り広げる流血ファイトは

視聴者からクレームが来る事態となります


ブッチャーが新日ヘと移籍した後は

新たなライバル・ハンセンが登場

毎回テリーはボコボコにされましたが

その悲壮感溢れる渾身のファイトで

さらに過熱していくテリー人気

チアガールまで登場したのは彼だけでした


そうするうちテリーの膝は限界を迎え

ついにテリーは涙涙・感動の引退試合

テリーの「フォーエバー!」の絶叫で

日本中のテリーファン、丸顔も涙涙涙でしたよ

…しかし

その約1年後、衝撃の現役復帰表明

あれだけ全国のファンを煽っておきながら

まさかこんなに早く復帰するなんて…

(なんとなく予感はしてたけど、まさかねぇ)


テリー現役復帰に対するファンの反応も

「おかえりなさい!」より

「…え?復帰するの?」な空気が大半を占め

最盛期の熱気が戻ることはありませんでしたが

テリーのお陰で「レスラーの引退」について

我々も免疫を備えられたワケで

まぁ、プロレスファンとしての通過儀礼ですね


…その後

テリーはWWFに兄弟でヒールとして登場

そして長州との異色対決

全日を離れてから大仁田FMWヘ参戦

…と

猪木さん同様に振り幅の大きいプロレス人生

まだまだ語りたいコトがありますけど

ここまでにしておきましょう


ありがとうテリー・ファンク

天国のリングでも大暴れしてください