こんにちは!久田和弘です。
昨年12月に「このマンガがすごい!2026」の第1位として紹介した『本なら売るほど』、ようやく1巻と2巻を読み終えました。評判通り、いや、それ以上に心に響く名作でしたね。
自分は普段から色々な作品を読みますが、この作品は一人ひとりの人生ドラマがギュッと凝縮されていて、一ページずつゆっくりと味わいたくなる深さがあります。とにかく読んで良かった、そう心から思わせてくれる温かい物語です。
特に2巻は、ページをめくる手が止まらず一気に読んでしまいました。病気と闘う彼女のエピソードは、自分のような年齢になると本当に身に沁みるものがあります。本の楽しみ方は人それぞれですが、どんな時でも本を開けばそこには別世界が広がり、私たちを束の間の旅に連れ出してくれる。そんな本の魔法を改めて教えてもらった気がします。
登場人物たちが本好きばかりだからでしょうか、みんな魅力的なんですよね。特に入院前に長編小説を買い込み、あえて最終巻だけを店に預けていくお客さんの話には、自分も「その気持ち、分かるなぁ」と深く共感してしまいました。過去の客と話が緩く繋がっている構成や、切ない束見本のエピソード、そして丘の上ホテルの描写も情緒があって最高でした。
あとは中野さん夫婦がいい味を出しています。1巻では着付けにうるさいお節介なおばちゃんだと思っていましたが(失礼!)、ヤキモチを焼く姿には意外な可愛らしさがあって、不覚にもニヤリとしてしまいました。
久田和弘としても、こうした「本と人」を丁寧に描く作品に出会えると、またマンガを読むのが楽しくなりますね。
では、また次回の久田和弘のブログでお会いしましょう。
