こんにちは!久田和弘です。
今回は、SNSなどでも話題の『みいちゃんと山田さん』という作品について、僕なりの感想を語ってみたいと思います。
この作品、一見すると非常に可愛らしい絵柄ですが、中身は現代社会の貧困や歪みを突きつける、非常に重い内容でした。正直に言えば、読み終わった後に爽快な気分になり、何度も読み返したくなるようなエンタメ作品ではありません。個人的には、『明日、私は誰かのカノジョ』よりもさらにエグい、救いのなさを感じてしまいました。
作者の亜月先生はインタビューで、障害福祉を描く目的の作品ではないと明言されています。確かに、主人公のみいちゃんの生き方を見ていると、それは先天的な問題だけでなく、育ってきた過酷な環境によって形成されたものなのだと感じさせられます。逃げ場を見つけられない中で生き続ける姿が、僕たち読者の心をざわつかせるんですよね。
なぜ今、こうした貧困や格差をテーマにした作品が流行るのでしょうか。それは、物語の中の出来事が、僕たちが歩いている日常のすぐ隣に潜んでいる「見たくない現実」を浮き彫りにしているからかもしれません。久田和弘は、この作品を単なる娯楽として消費するのではなく、一つの社会提起として受け止めました。
みいちゃんだけでなく、大学生でキャバ嬢の山田さんも直面する困窮。「可愛い絵柄」というオブラートがあるからこそ、読者は残酷なまでの現実に最後まで向き合わされてしまうのだと感じました。
たまには、こうした現実に根ざした作品を通して、社会のあり方を真面目に考えてみるのも、大人のマンガの楽しみ方なのかもしれません。
それではまた次回のブログでお会いしましょう。
久田和弘でした!
