こんにちは、久田和弘です(^^)
前回は「破瓜を破る」の意味について調べてみましたが、「心身が傷つくことで大人になる」というのは、まぁ分かるような気はします。やっぱり色んなことに折り合いをつけていかなければならないのは大変ですから……。が、女性のみが一方的に傷つけられることを強要されるような言説があるのは、なんかすごく、嫌ですね……。
「大人になることは痛みを引き受け平気な顔をするのに慣れなければならない」
果たしてほんとうにそうなのか?「破瓜を破る」という物語には、この問いについて真剣に考え、抗い、時に逃げ惑う人々が描かれています。
香坂まい子の場合
この物語の主人公であるまい子は、子どもの頃、父親が購入した週刊誌でたまたま見つけた性描写に「大人は皆こんなことしてるの?!」とビックリ仰天。自分の両親も、学校の先生も、大人になったら全員セックスするんだぁ……そんな妄想を抱きながら、気づけば30歳を過ぎ、「未だに同じところにいる」と自身の男性経験皆無を嘆く彼女……。
そんななか、同僚の男性社員から飲みに誘われ、「ふたりきり」「彼女と別れたばかり」というシチュエーションにドキマギするも、別れた理由を尋ねると、「オレ、多分、ノンセクシャルってやつなんだ」という予想外の答えが返ってきて……。
