こんにちは、久田和弘です(^^)

今回は数回にわたりテーマにしてきた「ゆびさきと恋々」の魅力を最後にまとめていきたいと思います!

 

 

「ゆびさきと恋々」の魅力を総まとめ!!

  • 聴覚障害がある主人公・雪が恋愛を通し沢山の「はじめて」を経験するストーリーは、一見マイノリティのサクセスストーリーのようで、普通の女の子が恋に浮かれてフワフワしたり痛かったり、そんな日常の一遍をちょっと覗かせてもらっているかんじ
  • 彼女が抱える悩みは、聴覚障害者ならではでありながらも、外国人との会話にドキマギしたり、友だちが盛り上がっている会話の輪に入れず疎外感を感じたりと、普通の女の子であれば誰もが一度は感じたことがある事柄ばかり
  • そんな雪に広い世界を見せてくれたのが大学の先輩・逸臣で、彼の真っ直ぐな言動を受けて、少しずつ前進していく彼女の姿は見ていて飽きない
  • 逸臣の飾らないようで思慮深い態度も魅力的だが、それ以上に雪の直球アプローチは読んでいて微笑ましい
  • 雪からのアプローチを受ける逸臣の世界観もまた少しずつ変化していく
逸臣との出会いによって主体的に人生を生きれば選択肢は無限大に広がっていくことを知った雪は、彼が教えてくれた「世界への扉」をふたりで開けたいと切実に願い、キラキラした瞳で真っ直ぐに変化を受け止めていきます。逸臣もまた、雪の世界を知ることで変化する自分自身を少しずつ受け入れていき、彼にとっては無限だったはずの選択肢から「なにを捨て、なにを選ぶか」を決断していく……。
きっとこれは、日常にありふれたラブストーリーの一遍に過ぎなくて、けれどこのストーリーを生きている本人たちはただただ必死で、だからこそこんなに魅力的にうつるのでしょう。