こんにちは、久田和弘です(^^)
果たして、逸臣の真意は好意なのか、それとも単純に聴覚障害者が珍しいだけか……。もし好意であったなら、それは雪を「女の子として好き」なのか、ただの後輩として接しているのか……?逸臣の積極的な態度が逆に雪を混乱させてしまいますが、雪も雪で、負けじと衝動的な恋情に対し真っ向勝負で挑んでいきます。
個人的に、数話読んだ限りでは、逸臣の態度はどこか掴みどころが無いようで、その実、しっかりと雪の思いを受け止めようとしているようにも見えます。たしかに、見方によっては逸臣のほうが積極的に行動しているかのようですが、LINE交換を提案したり、一緒に出かけないかと誘うのはいつも雪のほうです。
読んでいてグッとくるのは、雪のアクションに対し逸臣がすべてYESで答えていること。その受け止め方があまりにも真摯で、そしてとても優しい。特に1話の後半、バイト先からの帰り道、りんの粋なはからいで逸臣に送ってもらうことになった雪が、恋情の熱に侵食されていく自分を感じつつ思い切って連絡先を尋ねた「その後」のやりとりが、もう最高すぎます……。
ゆっくりなペースで、それでも確実に進んでいくふたりの想いがどこへ向かっていくのか……それを一緒にたのしむのがこの作品の醍醐味なので、ハイスピードな日常に疲弊した方に是非読んでいただきたい。いろんなものが浄化されますよ。
