こんにちは、久田和弘です(^^)

ひょんなキッカケで雪と出会った大学の先輩・逸臣は、雪の友人・りんと同じ国際サークルに所属しています。電車内で助けてもらった際、お互い面識がないにも関わらず雪は一方的に逸臣の存在を認識していたので、恐らく学内でも目立つ存在なのでしょう。たしかに、銀髪に高身長、どこか飄々とした態度には、否が応でも他人を惹きつける魅力があります。それゆえ勘違いされてしまうこともきっと多いでしょうが……。

雪にとって、逸臣のすべてが「未知」です。まず電車内ではじめて会話を交わした際、雪が聴覚障害者だと知ってもまったく動じず、自分とは異なる会話方法でコミュニケーションをとる雪に対し純粋な興味を持ち、最終的に次に会う約束までしています。当初雪は自分のなかに生じた感情をうまく説明できず、とりあえずはりんに言われるまま「憧れ」で納得しようとはするものの、それでも抑えきれない気持ちに突き動かされ、「連絡先GET作戦」を決行すべく逸臣のバイト先で食事をすることに。

バイト先で異なる雰囲気の逸臣にドキドキしつつ、注文をしようとした雪は、ふと、りんが思いを寄せる店長に対し友人の聴覚障害を説明しているやりとりに気づいてしまい、「蚊帳の外」感になんとなくしょんぼりしてしまいます。そんな雪に対し、電車でのやりとりと同じように多少強引に雪と距離を近づけながら会話のキッカケを積極的につくっていく逸臣の真意は、果たしてどこにあるのでしょうか?