こんにちは、久田和弘です(^^)

さて、今回数回にわたり紹介してきた「こっち向いてよ向井くん」ですが、今回ひとまずポイントをまとめていきたいと思います!

 

 

「こっち向いてよ向井くん」をたのしく読むためのポイント

  • 全体的なテーマは「草食男子のなれの果て」
  • 男性優位の「守る/守られる」という恋愛観にすこしでも疑問を感じるのであれば読むとおもしろいかも
  • 前半は自分が男として不甲斐ないからダメなのだと思い込んだ向井くんの迷走がメインだが、洸稀ほか様々なキャラクターにフォーカスが当たることで、「向井くんにそう思わせたものは何なのか?」へと作品のテーマがシフトしていく
  • 向井くんにとっての「男らしさのロールモデル」的存在な先輩の人間性が丁寧に深掘りされてて、そこに絡んでくる洸稀とのやりとりもおもしろい
  • 1話の洸稀のセリフ「男性が女性に言う、”守りたい”の裏側に上下関係が見える」の真意を作品全体で追求していくから、物語がすすむにつれ、洸稀のセリフに隠されたものの正体がすこしずつ変化していく
  • 向井くんが向き合うのは女性というただ受け身で可愛らしいだけの生き物、ではなく、人生や日常に迷いながら散々間違えてどうしようか迷っている人間たちであり、そもそもそこに「男らしさ」を持ち込んではいけないことにようやく気づいた彼が最終的になにを選択していくかが、この作品の醍醐味なのでは