こんにちは、久田和弘です(^^)
関西一の暴力団を束ねる男の親族である吉乃が、関東一の暴力団に引き渡されるという構図は、誰が見ても人質ですが、その真意はいまのところ語られていません。目的や正体が分からないおぼつかなさは1話以降もつづくものの、そのなかでも特に異質なのが、吉乃の婚約者・「深山霧島」の人間性です。
一見笑みを絶やさない優男のように見えた彼の、その実掴みきれない本性に最初は戸惑いを見せた吉乃ですが、徐々に本質が垣間見えるにつれ、いろんな意味で肝が座っていくところもこの作品の醍醐味ですかね。
俺の人生メチャメチャにして3
- 気配が全くない
- やたらに距離感が近い
「来世は他人がいい」1話冒頭の霧島の印象を書き出すとこんなかんじですね。これだけ見ると「マジで危なそうな人」というかんじですが…いや冗談抜きでそうなんです。ちょっとやそっとのことじゃ動じない吉乃でさえも身の危険を感じてしまうくらい、深山霧島の本性は底知れない不気味さがある。
吉乃が霧島の不気味さに勘づきはじめたのは、彼の他人に対する無関心な様子を目にしたとき。
薄ら笑いを浮かべながら「(他人なんて)どうでもいいよ」と言いはなつ霧島に、「あれ?もっとまともな人だと思ってたけどなんか違うかも…」と、恐らくこのとき、故郷をはなれ東京の深山一家に越してきた自らの選択を後悔しかけたのでしょう。その後、吉乃は霧島から衝撃的な言葉を告げられたことに衝撃を受け、動揺したまま祖父に「帰りたい」と直談判するが…。
