こんにちは、久田和弘です!
前回テーマにした『うらみちお兄さん』という作品、人気の秘密は恐らく「生き辛さをコミカルに描いている」部分ではないでしょうか。
うらみちを含むキャラクターらが抱えているものって、言い方によっては社会問題として扱ってもいいレベルのものばかりだと思うのです。それらと、湿っぽくならない程度に戦っていく大人の滑稽さに、読者は笑いながらも、どこか自分と同じ「生き辛さ」を感じ取り、共有しあっているのかもしれませんね…。
「壊れる・壊れない」の境界線
現実とフィクションで「生き辛さ」を共有しあうことで、現実を生きていく読者側の負担がすこし軽くなる…そんな「物語が与える影響」というのは確実に存在していると思います。
キャラクターの容姿が魅力的であれば、彼らへの憧れや恋い焦がれる力を現実を生き抜くエネルギーに転換し、それらを活力に人生の山や谷をなんとか乗り越えていく読者も多いでしょう。
しかし、あくまでもフィクションはフィクション。作品上で起こった出来事やキャラクターらを現実に持ってくることは決して叶いません。だからこそ、叶わす夢への憧れを強く追い求めるエネルギーが、また新たな作品を生み出す起爆剤となるなど、現実になにかしらの爪痕を残すのでしょうけど…
しかし、例えば「うらみちが現実に生きていれば」と恋い焦がれる読者がいたとして、それはうらみちというキャラクターが「絶対的に壊れない人間性の持ち主」だから、というのは大きいのでは。
