こんにちは、久田和弘です!
木角が同僚から仕事を押し付けられてもとりあえずこなしてしまうという有能っぷりは、うらみちや熊谷と共通しているような気がしますが…
そう考えると、この作品はキャラクター設定によって「性質が陰・陽」と極端に分かれていますし、そこは話しを読んでいかないと分からない部分なんですよねぇ~。
例えば、うらみちは誰がなんと言おうと陰の人ですよね。この人が陰でないと物語の初期設定が大きくブレますし…。兎原は徹底的に陽。熊谷は意外と陽っぽいですよね、なんだかんだ言って考え方がポジティブですし(多分狂気的にポジティブなところが怖がられるのでは…)。いけてるは陽、というか陽しかない。うたのは…陰かなぁ?同棲している彼氏の能天気さで陰の部分がいいかんじに相殺されているのかも。木角は陰か。Twitterで「仕事にプライベートが殺される。MHK爆発しろ」とかつぶやいてそう…。
こうやって見てみると、意外とうらみちの周囲って陽の人が多いですねぇ。だからこそ彼も、安心して陰の性質が出せるのかも。ネガティブ思考ばかりの人が集まると、誰か必ず「この人たちのエピソードと比較したら自分のなんかまだまだ序の口だから話さないほうが無難かも…」と思ってしまい、なんとなく孤立してしまいがちですよね。でもまったく異なる陰陽双方が集まると、良くも悪くもお互いに分かりあえないから、「まぁいいか」で済んでしまう(笑)
『うらみちお兄さん』の魅力は、まったく違う性質を持った大人たちが、同じ職場で反発しあったり切磋琢磨したり、そんな「ごった煮の人間讃歌」をコミカルに描く、そんな魅力が詰まった作品です。
