こんにちは、久田和弘です!
前回は、慎平が最初に影と交戦するキッカケにして、(一応)ヒロインの潮の妹、澪について紹介しました!見た目は明るい元気っ娘ですが、健気に慎平や死んだ姉を想う姿とのギャップに萌えた男性ファンは多いはず。慎平に対する報われない恋心とか、いちいち健気なのだけれど、姉の死の真相と影の正体を知ったときの彼女の覚悟がまた素敵なのです!
さて、ひづるのように、サブキャラクターでありながらも物語の鍵をにぎる人物が複雑に交差する様が魅力的なこの作品、彼女と同様に島の秘密に最も近い人物でありながら、その事実をまったく知らずに生きてきた幼なじみの「彼」についても語るべきでしょう。
「蠢く影」と対峙する者たち4
慎平にとって潮や澪は守るべき存在なら、ここで紹介する彼は「同士」に当たります。物語初期に慎平自らタイムリープや影の秘密を話した相手であり、潮を救えなかったことを悔やみながら、彼女の死を訝るという、物語展開に欠かせない人物です。
菱形窓
潮たちと同校にして島で唯一存在する病院の長男。澪に絶残片思い中。
事故当日、潮や澪たちと連れ立って海水浴に出かけたが、一緒にいた小早川しおりが溺れたのを助けに海に入った潮が死亡。必死に救命措置を行ったが助からず、そのことを悔やみながら葬式を迎え、慎平にすべてを伝える。その際、潮の首に締め付けられたような跡があったことなど、不審な点から窓は「他殺の可能性」をほのめかす。
じつは、影と深い関係にある父親を苦手としていることなど、妙に直感にすぐれている部分があるが、本人が自覚をしていないので、彼の天然ぶりを周囲は微笑ましくもあり疎ましくも思っている様子。
