こんにちは、久田和弘です!
前回は『サマータイムレンダ』に潜む謎の正体に近づく鍵となる女性、南方ひづるについて紹介しました!彼女が影と戦う理由はただひとつ、それは「弟の死」です。10代の頃、ひょんなことから影の正体に近づいたひづるは、双子の弟である竜之介を殺されてしまいます。それ以降、「南雲竜之介」のペンネームで執筆をしながら、影の謎を調査する題材を作品として発表。ちなみに慎平は南雲竜之介の大ファンで、作中ひづるのことを敢えて「なぐも先生」と呼んでいます。
ひづるは「過去」からずっと謎を追いつづけてきた重要人物として描かれていますが、では「現在」、つまり物語の開始時点で一番最初に影と関わる人物は一体誰でしょう?
「蠢く影」と対峙する者たち3
「物語開始時点で一番最初に影と関わる人物」
は、じつはふたりいるのですが…そのうちひとりを紹介するとまたまたネタバレになってしまうので、残った方について書きましょうか。
小舟澪
慎平が故郷に帰るキッカケとなった、亡くなった小舟潮の妹。運動神経抜群の高校1年生で、いつも明るく元気な少女。ズバズバ辛辣に本音を言う潮とは見た目も性格も正反対。
数年ぶりに故郷に戻った慎平を持ち前の笑顔で迎え入れようとするも、勢いあまって自転車ごと海に転倒し、その際下着が見えてしまうが、ひづるのラッキースケベシーンと同様ツッコミをいれた読者は多いハズ…。
が、このシーンが慎平の最初のループのトリガーとなる。慎平は何度も島に到着した場面をやり直しては、澪の様子やそれ以外の変化がないか、その都度観察することで打開策を得ようとしていく。
