こんにちは、久田和弘です!
前回は『サマータイムレンダ』の主人公・網代慎平の人間性をザックリご紹介しました。主人公、というよりも、「物語の語り部」と言ったほうが正確かもしれませんね。恐らくこの物語の主人公は人間側ではなく「蠢く影」のほうなので、彼はたまたまそこに居合わせて、語る役目を任されたに過ぎない、というかんじでしょうか。それは慎平が持つ「物事を俯瞰する目線」からも想像に難くありませんよね。
「蠢く影」と対峙する者たち2
そんな彼が対峙するのは、彼らが生まれる以前から島に巣食う影たち…。最初はたったひとりで戦い、失敗してはループを繰り返していた慎平ですが、やがて事情を把握する心強い仲間が増えていきます。
(ちなみに、このままいくと、ヒロインポジションにあたる”彼女”を紹介せざるを得なくなるのですが…そうするとかなりのネタバレになってしまうので、ここからは敢えてメイン枠からは少し外しつつ進めていきます)
南方ひづる
慎平らと同じ島出身の女性。亡くなった弟の名前をペンネームにして作家活動をしている。
黒髪ロングのメガネに、真夏なのに長袖のスーツを着込むという、一見風変わりな格好をしている。
里帰り中の慎平と同じ船に乗り合わせるが、船の揺れで転んだ慎平がひづるの胸にダイブするというラッキースケベが1話の冒頭から登場したため、恐らく「ハーレムものか…」と騙され読者は多いハズ。
じつは、10代の頃に悲劇の渦中を目撃している数少ない人物であり、影との戦い方もある程度把握している。
