こんにちは、久田和弘です!
安室透の原作初登場は2012年、当時はまだ偽名をつかい探偵を名乗り、後に事件現場で出会った毛利小五郎事務所と階下の喫茶店にアルバイトとして転がり込む…という設定でした。ちなみに当初原作者の目論見では黒の組織設定のみで進めていくはずが、描いているうちに安室のキャラクター性にすっかり惚れ込んでしまい、公安設定も追加したそうです。
…そう考えると、やはり安室透人気キャラはほか設定とくらべて群を抜いているのでしょうか?たしかに、原作を読んでいても喫茶店でのアルバイトシーンがほとんどで、わずかに「緋色シリーズ」で黒の組織として登場したのみ、あとは赤井に変装していたときもありましたが、そうすると「安室=バーボン」が中心といったところかな…。
だからこそ、公安の秘密組織に所属する「降谷零」が出張ったゼロの執行人は、彼の設定をフル活用した理由で絶大な人気を得たのでは。
根底に潜む「降谷零」の存在があってこそ
安室透にしろバーボンにしろ、彼の根底には必ず「降谷零」という本設定があり、その経歴・家族構成は不明、唯一判明していることといえば、警察学校に同期がいて、彼らはすでに死亡している…。
要するに、「降谷零」という謎に包まれた過去を抱えながら複数の顔を使い分ける彼を、物語のながれによって自由・不自由に好きになれる構成が、ファンにとってはたまらないのでしょう。
