こんにちは、久田和弘です!

五条とマリンが「オタク道」を突き進み、ふたりの関係をすこしずつ深めていく「着せ恋」の物語ですが、その都度描かれる五条の成長や人間関係が広がっていく様にも注目して欲しい!

というのも、五条は幼少期のトラウマから「好きなものは好き」と語れない性格…しかも部屋にこもって雛人形づくりの修行ばかりしてきたものだから、人間関係だけではなく行動範囲もせまい。

だからこそ、マリンのコスプレを通し、同じアニメ好きやコスプレイヤーたちとの交流を深めていくなかで、徐々にですが自信を持って「好きなものは好き!」と言えるまで変化していく経緯は、同じ10代だけではなく大人にも刺さるものがあるのでは。

 

「好きな世界で生きていく」覚悟を決めたキャラクターたち

五条やマリンだけでも充分キャラ立ちしているけれど、他にも魅力的且つ個性的なキャラクターが登場します。特にマリンが参加するコスプレイベントで出会うコスプレイヤーたちはそれぞれ知識やこだわりが強く、イラスト付き説明文を読むうちに作者のモノ作りに対する熱意が自然と伝わってきて、思わず「自分もなにかしたい!!」と居ても立っても居られなくなってしまいます。
例えば、イベントにはほとんど登場せずもはや架空の人物扱いされていた美少女コスプレイヤーじゅじゅ様や、可愛らしいコスプレをした可憐な女性…かと思いきや?!などなど、彼らの個性だけではなく、背負っているストーリーもとても素敵なのです。