こんにちは、久田和弘です(^^)
まずはじめに、今回『ブルーピリオド』をテーマにするにあたり久田が考えたポイントをまとめていきます!
ブルーピリオドの魅力
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藝大受験がテーマ
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物語の前半は主人公の八虎(美術ド素人)が予備校で奮闘し藝大合格を目指すまでが中心
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成績優秀で適度に不良な八虎が先輩の絵をキッカケに藝大を目指すという一見とんでもストーリーだけれど、受験絵画のテクニックや心身の鍛え方など現実にも通じる展開が多い、まさに「王道スポ根マンガ」でもある
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八虎が美術を志すキッカケをつくった女装男子・鮎川を筆頭に、天才的なセンスの持ち主・世田介や藝大サラブレッド・桑名など、一癖も二癖もあるキャラクターが勢揃いで、彼らも八虎と同じく将来に心が揺れ動くお年頃
誰だって自分ではない「何者か」になりたい
この作品では高校2年生で急に美術に目覚めた八虎以外のキャラクターたちがテクニックや知識に優れていることは当たり前ですが、それでも彼らは人生に躓き、悩み、自身の不甲斐なさを呪う、人並みに青春の様々な面を謳歌する学生でもあります。
例えば八虎とおなじ予備校に通うとある美少女は、作中藝大へのチャレンジを諦め浪人生活に見切りをつける決意をし、バイト先の書店で正社員として働くことを教師に報告する場面があります。生活を切り詰めギリギリまで戦った彼女にはもう後がありません。けれど見切りをつけたからといってスッキリする訳ではなく、きっとこれからも後悔しつづけるのでしょう。
それでも、「自分ではない誰かになる」道のりは人生がつづく限り終わらないのだと思います。
