こんにちは!久田和弘です(^^)
「努力できる人間は最強」
美術部の顧問にそう言われた八虎は、はじめて理論武装を解除し心の底から思ったことを素直にくちにします。
「藝大受験がしたい」
国立ゆえ美大のなかでは学費が安く、けれど倍率が恐ろしく高いため、まさに選ばれた者しか入学できない「東京藝術大学」。
その狭き門に、美術ド素人の男子高生が挑む物語が、ここからスタートしたのでした。
個性的な同志・ライバル・教師たち
マンガ作品の魅力は物語はもちろん、物語を彩るキャラクターたちも大きく関係しています。
親友やライバル、師匠、両親など、年齢・性別は同じでも、立場によって関係性が変化し物語が展開されていく様は、マンガ好きにはたまりませんね!
ブルーピリオドの場合主人公が学生のため同級生同士や教師との関係性がメインですが、「絵」を通してのコミュニケーションはまさに「お互いの感性がぶつかり合う」瞬間でもあるので、その人の人となりが浮き彫りになりおもしろい。
②鮎川龍二の場合
八虎とタメで腐れ縁の「アユ」は校内では有名な女装男子。ただ男子が女装しているというだけではなく、細身の身体に端正な顔が乗っかっているというルックスが人気の理由。女装してもまったく嫌味にも下品にもならず、むしろ女子には大好評、男子もまんざらでもない反応を返すほどのイケメンっぷりで、八虎曰く「女装をしなくてもモテるだろうに」とのこと。
そんな周囲からチヤホヤされているアユでも、本命からは相手にされず、女子には本物の女扱いされない「カワイイ」だけの存在という不安定な立場から絵に頼らざるを得ないという葛藤を抱えていて…。
