こんにちは~!久田和弘です!!

前回は『ブルーピリオド』という作品について軽くお話しましたが、今回からガッツリ概要を掘り下げていきますので、青春モノに興味あるよー!って方はおつき合いいただけると嬉しです(^^)

そんなブルーピリオドですが、テーマは「青春✕美大受験✕スポ根」ですかね。美大なのにスポ根ってなんのこっちゃ…??と疑問に思われるでしょうが、その秘密は↓を読んでいただければ分かりますよ。

 

 

何でもできるくせに「何もない」主人公

主人公の矢口八虎は高校2年生、成績優秀で友だちも多く、適度に夜遊びし酒・タバコも嗜む、いわゆる「令和版不良」といったところでしょうか。一昔前の不良のように、窓ガラスを割り声を荒げ不平不満を叫ぶようなことはしない…それでも、いつもなぜか付きまとう空虚感を抱えたまま日々をやり過ごす八虎。
そんななか、ふたつの「出会い」が、空虚だった彼の心を激しく揺さぶります。
ひとつは、美術室で偶然目にした天使の絵。美術部の女性の先輩が描いた、自分の背丈を超すキャンパスのなかで微笑む天使の姿に、それまで絵画への興味関心は皆無だった八虎は、不思議な感覚に圧倒され思わず見入ってしまう…。
そしてもうひとつが、八虎にとって腐れ縁の鮎川龍二との再会。同じ高校に通い、美術部に属する鮎川は、天使の絵に魅了された八虎に思うところがあったのか、彼を気まぐれに絵の世界へと引き込み…。