産まれてきてくれてありがとう5

喧嘩っ早い夾に臆せず接する透に対し、彼は次第に心をひらき、それはやがて恋情へと変わっていきます。

夾と由希、同じ呪いを持つ者同士でも、透に求めるものや彼女との関係性は異なるので、ある意味それもこの物語の醍醐味ですかね。

 

 

ヒロインを取り巻く草摩家の人々

透が居候する草摩家の人々は男女含めた大所帯で、それぞれに十二支の呪いを持っています。

彼らも夾や由希と同様、ヒロインとの関係性から発展していく物語が異なり、なかには故意に物事を引っ掻き回す重要人物もいますが、基本的には中心からは少し離れた立ち位置にいると考えていいでしょう。

以下でザックリ紹介していきますね。

 

草摩紫呉(犬)

影でいろいろ暗躍する人だけど、悪者ではない、でも善人でもない。
飄々として掴みどころがなく、いつも本心をはぐらかす。
本業は小説家で、透・夾・由希は彼の家に居候している。
とある理由で本家から離縁されている。自他ともに認める「ずるい大人」。
 

草摩はとり(辰)

草摩家直属の医者で、普段はなにかと不安定な当主にかかりきり。
冷静頓着な性格だが、フルバきっての苦労人で、ある理由から呪いに関わる人間同士のトラブルを直接対処せざるを得ない、相当かわいそうな人。
久田が見る限り、一見冷たそうだけど、ちゃんと誰かがボケたらツッコんでくれるあたり、紫呉以上の優しさを持った人なのでは…