『ダブル』から考える表現の原水
前回もチラッとお話ししましたが、引き続き演劇をメインにストーリー展開していく『ダブル』の概要をザックリまとめていきます!
ちなみに↓にて1話~無料で読めるので、興味がある方はぜひ。
「宝田 多家良(たからだ たから)」という芸名のようでじつは本名という奇妙な名前の男は、小さな劇団に所属す30歳。
見栄えが良い多家良はまさに俳優向き。
けれど、同じ劇団に所属する「鴨島 友仁(かもしま ゆうじん)」曰く、「世界はまだその才能に気づかない」という。
元々普通のサラリーマンだった多家良は、たまたま目にした舞台に出演していた友仁の演技に惹かれ、その場で自分も俳優になることを決意するも、基礎がまるで備わっていないため、友仁から演技論を徹底的に叩き込まれる。
すると、みるみるうちに多家良の才能は開花―――したと認めてくれるのは友仁のみ、何故ならふたりの活躍の場は小劇場の小さな舞台上しかないからだ。
そんなある日、多家良の元にとある芸能事務所から正式なスカウトが舞い込んでくる。
