『呪術廻戦』から考えるダークファンタジーの定義

 

こんにちは!

前回は呪術廻戦中自他ともに認める最強の男、五條悟の魅力をザックリご紹介しましたが、彼に次いで物語のキーパーソン、というより真の主役に当たるのが、呪術高専1年の虎杖悠仁。

 

元々虎杖は、ずば抜けた運動神経を除けば呪術とは無関係の世界で生きるごくごく普通の高校生、しかし彼の唯一の肉親である祖父が見舞い中死亡したことで、それまで見向きもしなかった「死の領域」へ足を踏み入れることになります。

 

当時彼が通っていた高校の百葉箱には全呪術師が警戒するレベルの強い呪いを帯びた「両面宿儺(日本書紀などに登場する妖怪で、2つの顔と4本の腕を持つ。呪術廻戦上は”1000年前に存在した元人間”とされている)の指」が隠されていて、ひょんなことから指を発見したついでに呪いを解除してしまったオカ研の部員らは、人間と指を喰うことで力を得ようとする呪霊に襲われ、虎杖もそこに巻き込まれてしまう。

 

…一方、五条の指導のもと、両面宿儺の指の回収に訪れていた呪術高専の伏黒恵は、虎杖とともに襲われる部員らを救おうとするも一歩及ばず、やがて「呪力がなければ対抗できないから一般人の自分には無理→呪力をつかえるようになればOK」という考えに至った虎杖は、伏黒の制止を振り切りそのまま指を飲み込むも…。