久田和弘、『ヴィンランド・サガ』について語る
前回、久田がジョジョシリーズにハマるキッカケをつくった「黄金の風」について語りましたが、こちらも長期連載を継続しているというか、最早「生きる伝説」ですよねぇ…。
↑を書くに当たり荒木先生のインタビューをいくつかチェクしたのですが、どれも「物語が20年以上つづいたことは自分にとって予想外だった」という旨が語られていて、しかも読者から愛される作品でもあるのだから、マンガ家冥利に尽きるのではないかと(^^)
「長期連載」の条件は読者に長く愛される作品であることが第一条件と同時に、「何かしらのメッセージ性」が明確、というのも関係あるのでは…と、今回ご紹介する『ヴィンランド・サガ』を読みながらふと思いました。
『ヴィンランド・サガ』は、北欧に残る同名の伝説にオリジナルアレンジを加えた物語で、こちら幸村誠による作品です。
(幸村作品といえば『プラテネス』が有名ですね!こっちも読んでみたい!!)
恐らく「ヴィンランド・サガ」で検索すると伝説の概要からある程度「結末」が分かってしまうものの、あまり関係ないと言えてしまうくらい、マンガ版の物語は濃厚。もちろん、「幸村版サガ」なのでオリジナル要素満載ですが、きちんと当時の西欧・北欧の歴史的背景を踏んだ上で物語がつくられているため、内容に説得力があります。
さて、『ヴィンランド・サガ』は「トルフィン」という少年から物語がスタートします。
