久田和弘、『ジョジョの奇妙な冒険第5部 黄金の風』について語る5

前回はジョルノのプロフィールをザッと紹介しましたが、久田的に彼の魅力は「内に秘めた不屈の精神」だと思うのです!
「ジョジョシリーズ」の登場人物、特に主役に多いのが「分かりやすい情熱家」で、このあたり「ジャンプのヒーロー」に則ってキャラクター設定した結果生まれた可能性が高いけれど、だからこそジョルノは異質だし、逆にそこがカッコいい!
(アレ、でも空条承太郎は”情熱家”とはちょっと違うかな…??)

普段は敬語を使って物腰柔らかい態度だけれど(マフィアに襲われた際、敵に対し”○○のヤクザさんですね”って言っている場面があり、ストーリー的に目立たない部分だけれどジョルノの性格がよくあわられてるなと思いました)、
戦闘態勢にはいった時の「なにがあっても絶対勝ちは譲らねーぞ!!」という姿勢で相手に喰らいつくところにギャップを感じつつ、でも基本的には仲間思いで、いざとなったら自分を犠牲にしてでも「使命」を全うしようとするところは、「ジョースター=熱い男たちの血」をちゃんと受け継いでいる証拠だなと!!

他シリーズの主人公の多くが師に習うことで戦闘能力を開花させていくのに対し、ジョルノは最初からセンスを持ち合わせていたあたり、「DIOの血」を彷彿とさせますが、見事にそこを乗り越えて「ジョルノ・ジョバーナ」という人格をGETしたところもまた、彼の強さであり大きな魅力ですよね(*^^*)