久田和弘、『ジョジョの奇妙な冒険第5部 黄金の風』について語る4
ジャンプ作品として今や伝説となった『ジョジョシリーズ』ですが、1~3部までは「強さに対する憧れ」が表れていたのに対し、それ以降は「悲しみや苦しさを背負った人物らが運命に立ち向かう」というどこか人間臭さを放つテーマに変更されたことが、かえって少年マンガ好きの読者の心を惹きつける要因となったのかもしれません。
…そうなると、やはり気になるのが「キャラクター設定」!
ということで、今日は「黄金の風に登場するキャラクター」にフォーカスしていきます!!
「ジョルノ・ジョバーナ」(15歳)
まずはこの作品の主人公「ジョルノ」から。
(そういえば、物語上主人公は毎回”ジョジョ”というあだ名で呼ばれていますが、黄金の風では終始”ジョルノ”呼びでした)
母は日本人、父はジョジョシリーズにおける元凶、「DIO」というとんでもな家族構成で育ったジョルノは、暴力に晒されつづけた幼少期をイタリアで送るも、ひょんなキッカケで「ある男」に救われ、そこから生活が一変。
自分を窮地から救い、何も言わず見守ってくれる「ある男」に自然と憧れを抱くようになったジョルノですが、それは同時に男が属する「マフィア」の世界に自分も属したいという夢を抱かせてしまい…。
男との出会いが転機となり、ジョルノは「両親から愛されなかった幼少期」と決別することに成功、それ以来「ギャングスターになりたい」という人生の目標を掲げるも、自分の意思とは無関係に運命は動き出し、「スタンド能力」を発動させるのです。
