久田和弘、「尾崎かおり」について語る7
こんにちは、久田和弘です。
今回は前回ご紹介した『金のひつじ』の概要をまとめていきます。
『金のひつじ』概要
「羊の下に埋めた願い事が7年7ヶ月だれにも見つからなかったら願いが叶う…」
そのジンクスを信じ、公園の羊のオブジェの下にタイムカプセルを埋めた小学生の継、空、優心。
…そして7年後、高校生になった継は大阪から幼馴染たちの暮らす街へと舞い戻ってくる。突如父親がいなくなったり、ヤンママな姉の子供の世話だったり、大阪では色々あったけれど、懐かしい故郷で親友と再会すれば、また昔にもどれる―――そう信じて疑わない継。
しかしここで、継との再会に微妙な心境の少女がひとり。朝里は、継の転校を誰よりも悲しんだ親友。継と再会し喜んだのも束の間、小学生時代自分が長期入院していた間にほかの3人がタイムカプセルを埋めていた事実をはじめて知り、「のけものにされた」と思い込んでしまう。と同時に、昔から大好きだった優心と継の距離感の近さを目の当たりにしたことで焦りが募り、嫉妬と攻撃心でいっぱいになった朝里は…。
朝里とのあいだに「微妙な空気」が生じてしまったことに落ち込んだ継は、優心の優しさに一瞬救われるものの、まだまだ「真実」を知るには遠く、優心と空との過去についても気付いていない。
しかし、空の「ある行動」によって事態は急展開、そこで継はひとつの決断をくだします。
