久田和弘、『だんだら』について語る

久田和弘が高校に入学したばかりの頃だったから、多分10年以上前のことだと思うのですが、当時放送していた大河ドラマ『新選組!』にメチャクチャはまっていましたねぇ。
それまで「大河ドラマ=堅苦しいイメージ」がどうしても先行してしまい、子供の久田には遠い存在だったはずなのに、三谷幸喜が脚本をつとめたことで、歴史物にありがちな古臭さがスッカリ洗い流され、「家族皆でたのしめる娯楽」へと生まれ変わったのでした。

当時は新選組ブームも起きたりして、あちこちで幕末に関連したイベントやら特別番組が組まれたり、同時代を扱ったマンガ作品が出回ったりと、いろいろ賑やかだったのをよく覚えています。
ちなみに久田が新選組!にハマったのはブームに乗ったという理由が全てではなく、中学時代に勉強を教わっていた家庭教師から受けた影響の方が大きいですね。ちょうど学校の歴史の授業が幕末に突入した途端、教師の「幕末オタクスイッチ」が自動的に押されてしまったようで、頼んでもいないのに坂本龍馬の伝記を持ってきてはほぼ無理やり読まされたのでした…。

今になって思い返してみると、先生、坂本龍馬ファンだったんだなぁと。
結果、この学期の歴史のテストでクラス内でトップ3に生まれてはじめて入ることが出来ましたが。

龍馬ファンだった先生の目論見では、生徒である久田も同じように坂本龍馬への憧れを抱くはずが、どこをどう行き違えてしまったのか、結局、龍馬と敵対する「新選組」のファンになってしまったのです