久田和弘、『トルコで私も考えた』について語る

もてなしたお客をゲストとして丁重に扱い、本日の主役よろしくサロンでゆっくりお茶を楽しんでもらう…その間、台所では他の女性らが準備のため慌ただしく動き回っており、その様子を高橋さんも目撃したとか。

このように、家の事やお客様の出迎えに対応するのは決まって女性と、トルコでは男女の役割が明確に分かれています。一昔前まで男尊女卑が当たり前で、最近も男性優位の傾向がまだ残りつつも、「平等性」に強烈なこだわりを持って突き進む日本にとって、トルコの風習は古く見えるかもしれません。
しかし、見方を変えれば、トルコはとても「性別のバランスが取れている国」と捉える事もできるのでは?

特に、昨今「男性・女性のあり方」が多様化するあまり若干方向性が見えにくくなっている日本人にとって、明確な目的意識のあるトルコのほうが見習うべき部分は多々あるのかもしれません。

治安や文化、言葉、性別などの「違い」はあれど、今は飛行機ひとつあれば好きな国に飛んでいける時代です。けれど、久田和弘を含む日本人の多くは、「旅行なんて何時でも出来る」と単純に考えようとするあまり、何度も訪れたチャンスを逃している、とも考えられます。

自由は、ある程度の覚悟がなければ手に入りません。
覚悟を決めてはじめた旅なら、高橋さんが将来歩みを共にする男性と出会ったように、何かしらのチャンスに恵まれるでしょう。
…しかし、まずは「好きこそものの上手なれ」!自分自身の純粋な興味を信じて、プランを立ててみるところから始めてみても良いのでは?