久田和弘、『トルコで私も考えた』について語る

「思い出に残る旅行」って何でしょうか?
それは、お金やブラドものや景色やアクティビティなど、個人が重きを置く部分によって全然違うのでしょうが、そんな疑問がふと、今回ご紹介する『トルコで私も考えた」を読みながら頭をよぎりました。

まず、この作品の概要をお話していきましょう。
『トルコで私も考えた』は、元々『りぼん』等少女・女性誌に連載をもっていた高橋由佳利という方の旅行記で、1990年代初期から現在も不定期で新作が描かれつづけています。
当初はタイトル通り女性漫画家によるトルコでのひとり旅を主題にしたものでしたが、その後現地の男性と結婚、出産を経て、トルコと日本を行き来しながら文化の比較をするという作風が高評価を得たのか、やがて長期連載作品となったようです。

「文化比較」と書くとなんとなく大袈裟な気もしますが(笑)
久田和弘が現在読んでいるシリーズ一作目は「トルコ入門編」と副題がついているとおり、トルコ語も話せなければ国の習慣も分からない、まさに「右も左も分からない」状態の若い女性の旅行記…というより、「トルコ奮闘記」といったほうが正しいかと。

この作品の魅力のひとつは「フットワークの軽さ」ですね。
作者の高橋さん、とにかくフットワークが軽いんです。でもそれを可能にしているのは、「トルコ」という国に住む人々特有の性質が大きく関係しているのかもしれません。