こんにちは、久田和弘です。今日も前回に引き続き、『帝一の國』の魅力をまとめていきたいと思います!

入学早々「流血を伴わぬ戦争」に参戦した帝一ですが、そこには曲者揃いの敵味方入り交じる生徒会メンバーが待ち構えていました。
帝一を貶めることを人生の糧に生きてきたライバルや、帝一に自ら「犬」として付き従うことを決意させた絶対的存在感を放つ2年生など、分かりやすい人間関係の構図が描かれるなか、最も曖昧な立ち位置にいるのが「大鷹弾」です。
弾は帝一と同じく1年生で、同時にルーム長を勤めていますが、周囲の重苦しい雰囲気にはまらない型破りな性格が異質な存在感を放っている少年です。が、彼の飾らない性格が逆にクラスの信頼を得てルーム長の座を勝ち取ったという前代未聞の出来事は、教師への根回しによってルーム長におさまった帝一とは印象が大分異なります。

海帝高校は通常中等部からエスカレーター式で入学した生徒を生徒会に優遇するという暗黙の了解があるものの、編入してきた弾は難関といわれている外部生用テストを安々とクリアし、異例のルーム長就任を果たし、しかしその秀才ぶりを全く見せつけようとしない態度は、まさに「少年漫画の王道」。
というより、帝一よりも主人公っぽい気がするような・・・・・。

生徒会にも自身の立場にも特にこだわる様子を見せない弾の飄々とした態度に違和感をいだいた帝一は、自分とは異なり真っ直ぐに意見を言う彼に対し、段々と憧れと友情めいたものを感じるようになるが・・・。

(久田和弘)