こんにちは、久田和弘です。今回も前回に引きつづき、『となりの怪物くん』の魅力について考えていきます。
前回紹介した「となかい」のヒーロー(一応)、いや、正しくは「怪物担当」の吉田春の相手をつとめるヒロインは、以下を読んでもらえれば伝わると思うのですが、言わずもがな相当変わっています。
水谷雫
・・・今、Wikipediaでプロフィールを確認していてふと思ったのですが、水谷雫は『彼氏彼女の事情』の宮沢雪野に非常に似ている部分があるような気がしました。それは今まで勉強しか興味がなかったため、友だちがいないこと、そして、勉強をする理由に彼女らの家庭環境が少なからず影響を及ぼしていること。
雫の場合、敏腕弁護士の母親が家計を支えるため海外に単身赴任をしており、彼女が母親代わりとなって家事をこなしつつ勉強も行なうというバックグラウンドがありつつも、その「完璧主義」すぎる性格が災いし、とことん「義務」を優先する性格になってしまったようです。
多分、このあたりが雪野とは異なる部分なのでしょう。彼女の場合、家庭を支えたいという望みはあるものの、勉強をするのは全て「自分がしたいから」であり、クラスでは外面がいい美人優等生を演じる徹底ぶり(笑)
そう考えると、雫にはどこか「やらされている感」が漂っているが、そんな女の子がひたすら自由人の春と出会ったら、一体どんな化学反応を起こすのか・・・?
(久田和弘)
