こんにちは、久田和弘です!では、今回も前回に引きつづき、『under the rose』の魅力をまとめていきます。
ライナスとその弟、ロレンスの「父親」を名乗るその男は、ロウランド家の当主、アーサー・ロウランドだった。1話でキング家兄弟はロウランドへと引き取られていきますが、後継ぎのいなくなったキング家は事実上「終了」ということになります。道中、幼少期を過ごしたという屋敷を目にしたライナスの表情から、彼にとってこの地での思い出―――特に、母親との思い出に憎しみがチラついていることが窺えます。
また、ライナスとロレンスとの微妙な距離感がなんとも興味深いといいますか。
1巻ではライナスが11歳、ロレンスが8歳のため、大人に差し掛かる微妙な時期の兄にとって、無邪気な弟はただただ鬱陶しいでしょう。・・・が、例えば「両親が亡くなった」などの特殊な事情がある場合、兄弟というものは助け合うというのが物語の鉄則であるはずなのに、そう考えてみると、キング家のふたりの間には、ライナスしか知らない「秘密」が隠されているような気がしてきます。
ロウランドの屋敷に到着してすぐ、ふたりの男子がキングの兄弟を出迎えます。
ライナスは、「お父さんとお母さんの子供は僕らふたりだけ」と思い込んでいたため、見知らぬ男子が登場したことに大きく動揺し、ライナスは彼らを「神様に認められた子」、そして自分たちを「間違って生まれた子」と静かに語りはじめ・・・。
(久田和弘)
