こんにちは、久田和弘です。
唐突ですが、恋愛マンガは、世代や人種を超えて愛される「表現ツール」のひとつであると思います。多分、最近の10代からすると、自分たちのお婆ちゃんの世代が夢中になっていた恋愛マンガや小説を見ても「難しくて分からない」と言われてしまうのでしょうけれど、これがどう盛り上がるのか教えてあげれば、つい耳を傾けてしまう女子はきっと多いでしょう。同じように、海外の10代女子に人気なのも、例えば『トワイライトシリーズ』のように、フタを開けてみれば古今東西に溢れかえるラブロマンスだったということは多い。
恋愛を題材にした作品に人気がある要因は、必ずヒーローとヒロインが結ばれる「ハッピーエンド」の結末が約束されているからか、或いは、「ハッピーエンドと言ってもいいぐらいの盛り上がり」が物語の途中に描かれているからかもしれない。ちなみに後者の場合、最終的にふたりが生き別れるなど、悲しい展開が待ち受けていることが多く、だから尚更、「でも、あのシーンでふたりは幸せだったから・・・」と読者側に思わせてくれるようなシーンが不可欠になるのでしょう。
・・・こんな風に考えてみると、「恋愛」を作品化する際に求められるものは、強い憧れやトキメキなどだろうと思うのだが、一方で、どこまで行っても結末が見えない、まるで「泥沼」のような恋愛模様も、不思議と女性の心を鷲掴みにするようなのです。
そんなこんなで、次回、「終わらない初恋」というなんともしんどいテーマを扱った志村貴子の作品『こいいじ』をご紹介します。
以上、お相手は久田和弘でした!