こんにちは、久田和弘というものです。

・・・じつは、自分が最近「吸血鬼が好き」だということに気づきました。そう言うとなんとなく「ホラー好き」と思われても仕方ありませんが―――まぁ、文章での恐怖シーンは比較的大丈夫ですけれど、映像は苦手です―――たとえば映画でいうと、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のような、「永遠の生を授かったにも関わらず”人外”だったことから過酷な運命を背負う主人公」という構図が大好物なんです。それでいうと、ケネス・ブラナーの『フランケン・シュタイン』や、最近読んだ『血の福音書』もおもしろいですよ!

今回取り上げる『白暮のクロニクル』という作品にも、吸血鬼が登場します。
こちら、作者はゆうきまさみと、かなりの大御所。ゆうきまさみというと、マンガ家生活30年の大ベテランであるにもかかわらず、美少年やBLまがいの表現などを躊躇なく描いてしまうという理由からか、いまだに若い読者にも大人気(※ちなみに男性です)。有名どころでいえば、『機動警察パトレイバー』の原作者であることでしょうか。

そんなゆうきまさみ氏は『白暮のクロニクル』にて、今回はじめてミステリーにチャレンジしたそうです。そこに丁度いい具合に「吸血鬼」という架空の存在や、また彼らを取り締まる社会的機関、「永遠に生き続ける」存在を人として認められない一般人など、複雑な要素が絡み合い、良い味出しているのが、まさにこの作品の魅力ですね!

次回、具体的な内容を書いていくとしまして、お相手は久田和弘でした。