こんにちは、日々のストレスを大好きなマンガを読むことで解消している久田和弘というものです。さてさて、今回も前回と同様、『僕のジョバンニ』という作品の魅力について語っていきます!

・・・と、いっても、この作品はつい最近連載が開始されたばかりのため、今後どのように物語が展開していくか、久田和弘個人としての想像が大半を占めると思いますが、先が全く読めないからこそ読者側をワクワクさせてくれるところが、『僕のジョバンニ』における最大の魅力なのかもしれませんね。

 

まず、『僕のジョバンニ』の主人公はふたり。

ひとりは、小学校6年生の鉄雄。祖父が道楽で遺したチェロを何よりも愛していて、東京のコンクールでは優勝も果たしていますが、同年代に話が合う理解者がおらず、「誰かと弾きたい」という夢を胸に秘めながら孤独な日々を過ごしています。

もうひとりは、郁未、同じく6年生。母親と乗船していた船が海難事故に遭い、1日かけて自力で陸まで泳ぎきったため奇跡的に一命を取り留めたものの、複雑な生い立ちと事故の精神的後遺症が影響し、周囲に心を閉ざしてしまった孤独な少年。

 

作中、郁未は鉄雄の両親に引き取られることになります。

相変わらず口を閉ざしたままの郁未に苛立ちが募る鉄男。けれどそれよりも気に入らないのは、郁未の日本人離れした外見をからかいに押しかけて来たクラスメイトたちの存在だった。

同年代の子どもたちから離れ、ひとりチェロを弾く鉄雄の元に、聞き覚えのある音色を聞きつけた郁未がやって来て・・・・。