こんにちは、久田和弘です。今日も久田和弘が大好きなマンガについてお話していきます。
今回からお届けする作品は『鬼灯の冷徹』。
この作品にはじめて出会った際、抱いた第一印象は「どうしてこう、日本人って“死生観モノ”が好きなんだろう」でした。『シャーマンキング』しかり、『BLEACH』しかり、死後の世界を描いたお話しに、つい惹かれてしまうのはもはや国民性なのでしょうか?
・・・・なぁんていいつつ、ちゃっかりハマっているあたり、自分も生粋の「日本人」なのかもしれませんが。
そんな「日本人ならではの死生観」が『鬼灯の冷徹』にはギュッと詰まっています。
とりあえず、かいつまんで内容を説明しようかと。
主人公はタイトルにもある通り「鬼灯」という名のひとりの鬼。
詳しく言うと、彼は「鬼と人間のハーフ」で、とあることがキッカケで幼いころ亡くなり、その遺体にたまたま鬼火が入り込み、森の精である「木霊」に導かれ、やって来たのが地獄。
当時、地獄は旧体制のまま混乱状態に陥っていました。そんななか、裁判制度について学び、イザナミの後の補佐官に抜擢されるなど、着実にキャリアを積む鬼灯。そして旧体制を改革しようと立ち上がった新しい閻魔大王に推薦され、実質地獄のトップ2へと出世。
・・・・って、どこのサラリーマンの出世街道でしょうか(笑)
そんなこんなで、物語は鬼灯が閻魔大王の補佐官に着任してからすでに1000年ほど経過したところからはじまります。