どうも、久田和弘というものです。今回も『夏雪ランデブー』について語っていきます。
「若くして死別した夫が奥さんを見守りつづける」というとちょっとロマンティックに聞こえてしまいますが、「夏雪」の島尾篤は、そういう「健気で繊細な草食系男子」のイメージからは相当かけ離れています。
篤は死後も六花が営む花屋にとどまっていたものの、決して姿を見せなかったのは「客を脅かしたくないから」という彼なりの気づかいでした。ところが、六花に一目惚れをした葉月が毎日花屋に通いつめ鉢植えを買っていく姿を目にすると、ムクムクと嫉妬心が湧き上がってきてしまい、数年ぶりに人前に姿をあらわしてしまいます。
意外だったのは、葉月には幽霊である篤の姿が見えてしまったこと。六花にも誰にも見えなかったというのに・・・・。
葉月との会話が「数年ぶりの人間との会話」だった篤は思わず浮足立ち、勢いでこんな無茶なお願いもしてしまいます。「身体をかしてくれない?」
そんなこんなで、幽霊×未亡人×青年による、奇妙な三角関係が幕を開けます。いや、むしろ「六花と篤のこじれた夫婦関係に葉月が巻き込まれた」という言い方のほうが正確かもしれませんね(笑)自分の気持ちに決着をつけられない夫婦と、一途な青年、それぞれの恋路はどういう結末をむかえるのでしょうか?
そしてそして、最後に六花が選ぶのは誰なのか・・・・・?