こんにちは。今回も「久田和弘、羽海野チカのあたたかい優しさについて考える」をお届けしていきますので、最後までおつき合いよろしくお願いします。

羽海野チカがつくりだすキャラクターには、芯が強く女性向け漫画にしては珍しく恋愛にあまり夢中にならない女性が主役に置かれることが多いような気がします。「夢中にならない」というと語弊がありますが、「大事なものの優先順位のなかで恋愛の位置が低い」が正確なところでしょうが・・・・女性を恋愛という側面のみで語らず、人生そのものを描こうとしている姿勢が、多くのファンを獲得した理由なのではないかと。

そういえば、ハチクロの真山がはぐのことを語る場面で同じようなことを言っていたのをふと思い出しました。また真山の話を聞いていたのが、真山のことを好きな山田というのがおもしろいですよね。

彼女ははぐとは「親友」と呼べるポジションにいるものの、お互いに考え方や行動指針は正反対のところにいます。物語の後半、入院中のはぐに手作りの袢纏をプレゼントしに駆けつけたあゆの必死な姿を目にし、微笑むはぐの表情がアップで描かれていますが、あの表情には、懸命に自分の身を案じてくれた親友への感謝と、恋にひたむきにまっすぐに突き進めるあゆへの尊敬もこもっていたのかもしれません。

だから、傷ついてもめげずに誰かを好きになる親友の美しさに「天使みたい」と言ったのではないか・・・・というのは、考え過ぎでしょうか。