こんにちは、久田和弘です。今日もいかがお過ごしでしょうか?
・・・・それではいきなりですが、以下より前回の「久田和弘が語る、昭和元禄落語心中2」のつづきとなりますので、最後までおつき合いいただければ幸いです。
助六が逃亡して数年後、すっかり売れっ子となった生きるため、居場所を失わないためという理由で必死に落語にしがみつく菊比古と、ただただ落語への愛を観客と共有することを望む助六との実力の差は日に日にひらいていき、菊比古は「自分のための落語」を見出だせないまま、焦りだけが募っていくのでした。
しかしある出来事をキッカケで、過去にふんぎりをつけた菊比古は、助六とは異なる方法で「自分のための落語」と向き合いはじめる覚悟を決め、それが彼にしか出せない芸の味となり、瞬く間に人気噺家の仲間入りを果たすのです。
このとき、菊比古は菊比古なりの落語との共存方法・・・・落語との心中の道を選んだのかもしれません。
さて、やっと助六と対等になれたと思いきや、当の本人は失踪。助六自身は入門当時から「落語と共に生きる=落語と心中する」腹を決めていたというのに、自分の意地をとおそうとしたあまり師匠の怒りを買ってしまい、落語界を追放されてしまいます。愛してやまない落語から見放されてしまった助六は自暴自棄になってみよ吉(菊比古の元恋人)と姿をくらまし、誰も知らない場所でひっそりと夫婦として暮らしていたのですが・・・・。