★★★★☆

あらすじ

名前を書かれると死んでしまうという、悪魔がもたらしたノートを巡り、必死の攻防戦を描いた話。

 

みどころ

悪魔の造形と、デスノートのルールを基盤に描かれるミステリーの作りこみ方と、新生「L」と「キラ」のキャラ造形。

 

なんで今更デスノートなんだろうと思ってたんですけど、ハリウッドで実写リメイクされるんですか?

あ、Netfilixでやってましたね。こっちは2017年ですか。

観てないのでわかんないですけど。

 

 

今回の主役は、でっくんと池松壮亮と菅田将暉ですよ。っていうか、今回と言ってもこの作品自体は、2016年なんですね。

全然知りませんでした。

作中、出演者が顔を隠すのにマフラーやサングラス使ってましたが、

今ならマスクが当たり前のように使われると思うんですが、

2016年だと全然コロナ前なので、そういうのも時代を感じました。

というか、コンピュータのデバイスやなんかの使い方も少し古くて

たった八年しか経ってないのにこの手のデバイスの進化がすごくて怖いぐらいです。

なんかこう、ホンの数年で古さを感じちゃうのって、作り手には厄介な時代になりましたねえ。

すごいです。

 

で、本編から十年後という設定の、映画オリジナル版ってことでしょうか。

「寄生獣」方式と言いますか、言い方悪いんですけど

優れた設定だけ戴いて、ストーリーラインを出演者含めて新しく作り替える方式です。

こういうのは制作側は色々気遣いも大変でしょうが、

視聴者としては楽しい試みです。

作り手変えればどういうお話のなるか楽しみですよね。

原作をいじる脚色とは違って新しいお話なので、

視聴者も作り手もあんまりストレスないですし。

 

さて、こういう神アイテムというか、万能アイテム扱うときって、

そのアイテムの規制や欠点を考えるのがすごく大事で、

デスノートに名前書けば、誰でも殺せるってしちゃうと面白くなります。

こういうのはもう、ホントに原作者大場つぐみさんの腕の見せ所ですね。

絶妙です。

で、これは今にしてはってことですけど、ノートっていうアナログなアイテムがキーになってるのもすごくよくて、確かに、ネットでデータ送信して終わりってならないのがいいです。

なんかかっけー悪魔とノートと、最新ツール使いながら

誰が覇権獲るかっていう、神アイテムの争奪戦の作り方がすごくよかったと思いました。

主人公たちに対立する、警察上層部も、ギリギリやたらと威張り散らすバカじゃなくて良かったと思いました。