★★★★☆
あらすじ
第二次世界大戦中、ヒットラーが率いるドイツ軍に屈しない当時のイギリス首相の話。
みどころ
チャーチル役のゲイリー・オールドマンの特殊メイクと役作り。
全体的な演出。
政治の話なので、絵的に面白くなるわけがない映画を、とてもみどころのある演出で最後まで飽きずに見させてくれたジョー・ライト監督のセンスに拍手。
イギリスの議会も独特ですよね。
昨日見た「市子」で、この映画の何が楽しいんだと言ってるんですが、
こんな面白くない題材を、よくぞここまでと思いました。
これは主演のゲイリー・オールドマンと脚本家のアンソニー・マクカーテンの手腕もあると思います。
妻役のクリスティン・スコット・トーマスもすごく良かったです。
あのね、ゲイリー・オールドマンの眼がいいんですよ。
あの憎らしい太ったおじいちゃんに愛嬌が出るんですよね。
そして、妻のクリスティンとの関係もとても良かったのも効いてます。
なにか細かい演出と脇役の配置がすごくよかったんですよ。
国王との関係とかね。
政治って安易なヒロイズムで突っ走っては絶対にいけないものだし、
個人的には彼を英雄視してはいけないと思います。
大体、この作中のチャーチルの政策は結果オーライだからであって
彼が選んだこの政策が本当に正しかったかどうかはわかりません。
外交としてはどうなんだろうと思います。
でもまぁ、確かにヒットラーにおもねるのは嫌ですけども。
そして、最後の地下鉄のシーンと国会での演説のシーンはちょっとドラマチックすぎないかと思ってしまいました。
そんなすげえヒーローじゃないぞと若干引き算しながら観てしまう年の功w
リアルを追求するなら「東京裁判」なんか見るといいかもです。
もう配信終わってるかな?