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あらすじ
幼く見える成人した三人の女優さんに、十二歳のふりをしてSNSのマッチングアプリを使わせるドキュメンタリー映画。
みどころ
あまりの恐怖と気持ち悪さに吐き気を催す人々が、実際に存在すると言うところ。
ジャニーズの性加害問題で世間や芸能界は大騒ぎになっておりますけれども、
前から気になっていたこの映画、やっと観ました。
親子でこの映画の視聴を必須にするべきと思いました。
もう何なら学校で配れ思いました。
ドキュメンタリー映画なので、本当は星をつけないんですが、この映画だけは別ということで。
ちなみに、チェコの映画です。
YouTubeの有料版で観ました。
冒頭で十二歳に見える女優さんを募集していますというオーデションから入り、
作品の趣旨を説明し、同意を得た女優さんが三人選ばれます。
その段階で、二十三人の応募者の中で、十九人の女優さんが、過去、この手の被害に遭っているそうです。
82%ですよ。
これ観ただけで、いかに身近な犯罪かわかりますし、女性なら誰だって多かれ少なかれこの手の犯罪の被害に遭ったことありますよね。
この映画、のっけからキモいです。
しかもまた、モザイクのかけ方がキモいんですよ。
でも、それにしても男の人って、何でこんなに自分の性器さらすことに抵抗ないの!?
まったく意味がわからん。
映画制作のスタッフの中には、弁護士や精神科医もついていて、女優さんたちの精神的ケアもしているんですが、
女の子にコンタクト取りに来る中でも、本物の児童性愛者ってわずか3〜5%なんですって。
マジで!?( ゚д゚)
じゃあ、残りの95%はなんなの!?
これで普通!? マジで!?
児童に性虐待を働く人の中でもさらに希少な児童性愛者って、なんかもうびっくりしすぎて意味がわからん。
ちなみに、本物は「裸見せて」とかは言わないんですって。
(作中、殆どの犯罪者は服脱げ言うてましたわ)
部屋の中や持ち物など、児童の中により深く入り込もうとする性質があるんだそうです。((((;゚Д゚)))))))
無害な人のやりとりは取り上げていないでしょうから、
作中の男性は、そういう危険人物ばかりをピックアップしているのだと引き算しながら見てはいましたが、
このおぞましさと気持ち悪さったらないんですよ。
そして、だんだん絶望的な気分になってくるんです。
世の中こんなんばっかりかと。
女優さんもスタッフも、だんだん辛くなって来たその頃、
映画も終盤で、ある二十歳の男性がチャットルームに現れます。
全員が精神的にボロボロになっていて、
作中のルールで自分から相手を煽らない約束にもかかわらず、
女優さんが「あなたは裸になれと言わないの?」と言っちゃいます。
そしたらね、その男性は、「そんなことしちゃダメだよ」って言うんですよ。
当たり前のことを当たり前に言っただけなんですよ。
それなのに、女優さんやスタッフまでボロボロ泣き始めるんですよね。
実は私も泣きました。
こんなタイミングでこんなところで!w
まともな男なんか希少種だったんだって思いかけていた時の一筋の光明!
まんまとしてやられましたね。
まぁとにかく、
今の世の中、大人も子供も男も女も、見るべき映画だと思いました。