★★★★☆
あらすじ
アニメの魅力にハマり、県庁職員を辞めてアニメの世界に飛び込んだ新人アニメ監督が、様々な紆余曲折を経ながら、憧れのアニメ監督とその期の覇権を争う話。
みどころ
アニメ現場の実態とエンタメクリエイターの葛藤。
なんかいろんなこと思い出して冷静に観てられないですねw
私は漫画オタクで本読むのも好きですが、アニメにハマったのっていつなんだろうな?
物心ついた頃にはもうなんだかんだ色々見てた気がします。
実写ドラマや映画は大人向けで、アニメは子供向けだと思っていて
だから夢中で観てたって感じでしょうか。
毎日アニメ番組探してましたもん。
一番古いアニメの記憶ってなんだろう?
うーん、、、「魔法使いサリーちゃん」とか、「アタックナンバーワン」とか「魔法のマコちゃん」「ひみつのアッコちゃん」とかでしょうか?
そういえば、ドラえもんとかサザエさん見てた記憶がないな。
男の子向けだと「侍ジャイアンツ」とか「あしたのジョー」とか「巨人の星」とかその他もろもろ・・・
何しろもう、四捨五入して百歳なもんで。
そのまま色々観続けていたんですけど、小学校高学年とか中学生あたりになると
気づくと周りの友達がみんな卒業してんですよ。アニメから。
それなのに私は全然卒業できなくて、
っていうか、みんな何きっかけで卒業できたのか、それがもう謎。いまだにw
手塚アニメはもちろん、松本零士全盛期は思春期真っ盛りの中学生から高校生で、
高校卒業して上京して一番最初に歌舞伎町の新宿コマ劇場の映画館で
「さらば宇宙戦艦ヤマト」観たのはいい思い出ですよ。
あ、その時に、キャバクラの呼び込みのおじさんに、揉み手しながら
「お姉さん、うちで働かない?」と声をかけられて、
都会の怖さに震え上がったっていうどうでもいいこともまで今思い出しましたw
田舎から出てきて三日目だったので本当に怖かったですw
いやそんなことより、アニメ卒業するきっかけですよ。私の。
あそうだ、学校の寮の自室にテレビがなかったからだ。それだ。
それで、続きもののテレビ番組見れなくなったからですね。
それがなければ多分、その後すぐぐらいから放送され始めたガンダムにハマったと思います。
だから、その当時のアニメがすっぽり抜けちゃってるんですよね。
そのぐらい思い切ったことでもない限り、たぶんずっと卒業できなかっただろうなぁ。
あれ? そういう話じゃないな。
「ハケンアニメ」の感想でしたw
まぁそんなこんなでその後の人生で、好きが高じてエンタメ業界の端っこにちょびっとだけ引っかかっている私としては、業界の裏側が実にえげつないものだっていうのもちょこっとだけ知ってます。
たぶん、顔を合わせれば絶対に死ぬまで口もきいてもらえない人もいますw
逆に、顔も見たくない人もいます。
つい最近では、とある出版業界の仕事しくじってます。
私のような端っこも端っこに辛うじて引っかかってるような人間でも色々あるんですから、ど真ん中にいる人たちにはそりゃあ色々あると思います。
この映画で描かれているようなことよりもっとひどい話もいっぱいあります。
最近しくじった仕事では、私がえげつない人としてその周辺の人々に嫌われたんだと思いますw
でもね、私個人のささやかな実感として、
みんな、映画やドラマやアニメや漫画や本が、つまりエンタメが
好きで好きで好きで好きで仕方ない人たちが命削りながらやってるのも本当のことなんです。
そこだけはホントなんですよ。意外なことにw
この作中の人々も、結局なんだかんだ言いながらそんな人々ばかりでした。
吉岡里穂ちゃん、新人アニメ監督好演してました。
もっとコミカルな話なのかなと思ってましたけど、
意外に真面目で真正面から描いている感じでしたね。
まぁ、こんなクリエイターばかりなら素敵ですけどね。
ストーリー自体は平凡なんですけど、全てのエンタメクリエイターに、頑張れと応援したくなる。
そんな作品でした。