★★☆☆☆
あらすじ
LGBTのトランスジェンダーの草薙君が、どうしようもない母親を持つバレリーナの才能を持つ中学生の女の子と暮らす話。
みどころ
中学生の女の子イチカちゃんとその友人のリンちゃんの友情。
この一点のみ。★はこの嬢ちゃん二人にお送りします。
りんちゃん役の上野鈴華ちゃん、とてもよかったです!
でも、
まーーー胸糞悪い映画でした。
とにもかくにも、脚本・監督が糞!!
おまえなんか一生「全裸監督」撮ってろと思いましたね。
私は身近にLGBTの方はおりませんし、その業界に詳しいわけでも何でもありませんが、
その私の目から見ても、このトランスジェンダーの描き方はないだろと思いました。
とにかく、胸糞悪いです。
まずは、描き方が古い!
今時、おかまバーのショーパブで働いてる人ばっかじゃないだろうし、
今時、手術で予後が悪くて死んじゃう奴なんかいるかよと思います。
直接の知り合いじゃないんですが、とある県庁職員さんは女装家で奥さんもお子さんもある方でした。
今はそういう時代なんですよ。
で、草薙君のおかまの演じ方もめちゃくちゃ気持ち悪い。
わざとかって言うぐらい、不自然なしゃべり方や動きに振ってるあの感じがもう…。
言っておきますが、草薙君はすごくいい役者さんです。
これはひとえに、演出が悪い!!
想像力の欠落した、頭の悪い観客向けにデフォルメしたあの演出、設定、セリフ運びの何もかもがホントにクソ!!!
観客舐めてんのか!!!
案の定、LGBTの方々からすごい反感買ったらしいですが、私のようにノーマルな観客から見てもひどいっす。
それを、「エンタメですから」の一言で監督が流したってんだから、おまえ、30年前に生まれ直せと思いましたね。
エンターテイメントを愛するすべての観客に謝れ!
そして、とてもよかった役者陣にも謝れ!!
やだ、熱くなっちゃいましたね。
最初はね、LGBTの女性がバレエの才能のある中学生の女の子引き取るのか、面白そうだな思いました。
でもさ、二人の心が近づいてゆくあの過程も、二人が抱えている悲しみとか、闇の部分も全部普通なんですよ。
というか、20年ぐらい古い。
りんちゃんが屋上から踊りながら飛び降りるシーンも予想できましたしね。
散々出尽くして手垢がついた演出ばっかです。
そんでもって、ナギサ(草薙君)が己を憐れんで己のためだけに泣き、最期の最期まで己のことしか考えてないあのグダグダぶり。
ホモ専門のデリヘル嬢やるシーンとかあるんですけど、おかまが二人そろって
「なんで私たちばっかりこんなにつらいの!」って、
女ならつらくないとでも思ってんのか。
女のデリヘル嬢だって同じだわバカ。
大した不幸でもないのに、ひたすら自己憐憫に浸って涙するあのキャラのどこに共感できるんだっつーの。
あの映画の中で語られる不幸自体が全然大したことない。
本質的にはよくある愚かな女の不幸となんも変わらないわけですよ。
叶わなかった自分の夢を、イチカに重ねて、最期は海岸で「キレイ」とか言いながら死んでいくって、イチカにしたら
迷惑もいいとこっ!!!
その心根がキモイっ!!!
これが昨年の日本アカデミー賞だっつーんだから、
やっぱ終わってんなと思いました。
この映画を観た人に「リリーのすべて」という映画をぜひとも観て欲しい思いました。