あらすじ
権謀術数渦巻くアメリカ議会を、大統領を目指して暗躍する男の話。
みどころ
野望に燃えるサイコパスな男の政界内での駆け引きと権謀術数で徐々にのし上がっていく様子。
リアルで大人の物語。
あらすじ
ある日突然、国会議事堂が爆破されたために急遽大統領になることになってしまった男の話。
みどころ
穏やかで誠実でまじめで家族を大切に思う男が、混乱の中で合衆国大統領になることで成長してゆく姿。
いやあ、NETFlixやってくれるじゃんって感じです。
アメリカの大統領を目指す非常に対照的な男を、二本のドラマで描くんですから痺れます。
どっちのドラマが好みかで、視聴者の知的レベルや精神性さえ分析できそうなラインナップ。
「ハウス~」の方はですね、ケビン・スペイシーが野心に燃えた手段を選ばないサイコパシーな男を好演してます。
それはまぁ嫌な男で、野望のためならどんな汚い手でも使うんですが、夫婦仲だけはいい。でもこのNPO法人を運営している妻(ロビン・ライト)も似たものなんですよねえ。
時々カメラ目線で語りかける視聴者に向けての本音も憎らしいです。
この物語、主人公のフランクも含め、やっぱりアメリカの議会政治の内情もダークです。
こういうのはあれですかね。誰もがやりたくてもやれない、言いたくても言えない胸の内を主人公がすんなり超えてゆくところに魅力を感じて観てゆく感じですかね。
一方「サバイバー:宿命の大統領」ですよ。
主演はキーファー・サザーランド。
この作品は一言で言って、誰もが大好きなエンターテイメントの王道。
好感度抜群の男が、悩み苦しみ重責に押しつぶされそうにながら、アメリカ合衆国の大統領として成長してゆく話ですよ。
冒頭部、政治家が一堂に会する施政方針演説中に、議事堂が吹っ飛ばされてアメリカの主要政治家がほとんどすべて死んじゃうっていう設定がそもそも痺れます。
大胆ですね。
アメリカの場合は、こういう不測の事態に備え、あえて議会に参加させない指定生存者っていうのを決めておくんですって。
継承権はアメリカの場合、17位まで与えておくそうです。
ちなみに、日本の場合は5位ぐらいまでらしいです。
まぁ、形ばかりのものなんですが、その役回りのせいで議会に参加しなかったのが、主演のキーファー・サザーランドで、彼の権限は第11位。
しかも、議事堂爆破である日突然合衆国大統領ですよ。強大な権力を一夜にして手に入れましたよ。10位まで爆破に巻き込まれたんでしょうね。
「ハウス~」のフランクに比べると、トムの好感度は比較にならないんじゃないでしょうか。穏やかで知的で家族を何よりも大切に思う誠実な男。
そんな男が権謀術渦巻くホワイトハウスの中で悪戦苦闘し、次々に巻き起こる不測の事態に必死で対応してゆく姿は胸が打たれます。
それでも、彼の誠実さに周囲の人々も徐々に彼に惹かれてゆくって流れですね。
で、
一方で、議事堂吹き飛ばしたテロを追うFBI捜査官も描かれるわけです。
この捜査官がマギー・Qというアジア系の美人さんで、この捜査もドキドキハラハラさせてくれます。
というわけで、私はこの二作品、わかりやすくエンタメの王道を行く「サバイバー」にハマりまして、シーズン1を見終わったばかりです。
でも2はもういいかなという感じです。
そして、大人向け「ハウス~」の方は四話止まりですかね。
ちなみに、なかなか好感度が低い「ハウス~」ですが、夫婦仲だけは唯一ホッとする間柄でした。
シリーズの話数を見ても、評価は「ハウス・オブ・カード」の方が高いみたいですよ。
「サバイバー」はシーズン3で打ち切りだそうです。
こっちのほうが見やすかったですけど、それもなんかわかります。結局はアメリカ称賛なんですよね。