リクルートのDNA―起業家精神とは何か【その③】




さてさて、前回に引き続き『リクルートのDNA』の紹介です。
『リクルートのDNA』の章立ては以下の通り。
第一章 企業風土について
第二章 私が学んだ名起業家の一言
第三章 成功する起業家の条件
第四章 リクルート創業期
第五章 生き生きと働く風土
第六章 情報誌の領域を広げる戦略
第七章 領域の過大な拡大
第八章 早過ぎた新規事業の立ち上げ
※第一章~第三章の紹介はこちら
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■ 第四章 リクルート創業期
リクルートのスタートって何だか知っていますか?
実は東京大学新聞のコミッションセールスが始まりなんです。
※コミッションセールスとは、メディアの広告枠を広告主(クライアント、顧客)に売り、
手数料(コミッション)を得る、いわゆる広告代理店
当時、東京大学新聞のコミッションセールスを行っていた江副さんは、
就職ではなく、そのまま起業という道を選びました。
大学を卒業しても、東京大学新聞のコミッションセールスを続け、
それだけではなく、早稲田、慶應、一橋、京大と、どんどん扱う大学新聞を広げていったんですね。
そんな、リクルートの最初の事務所は、西新橋にある森ビルの屋上の物置小屋。
エレベータも空調もない4階建てのビルの屋上にあるブリキとトタン屋根の四畳半が
リクルート発祥の地となりました。
資金もない、信用もない、会社の設立のしかたすら分からない。
そんな中で、リクルートはどんな困難に打ち勝ち、どう成長してきたのか?
リクルートの創業期がとても興味深く描かれています。
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■ 第五章 生き生きと働く風土
―――会社の中に会社を作る
今でこそ、プロフィットセンターの考え方は一般的になっていますが、
リクルートはそのマネジメント手法を日本で取り入れた先駆け的な企業だったのではないでしょうか?
リクルートは社員が生き生きと働けるように上記のような会社の制度や風土の整備にも
力を入れています。
そうしたリクルートの制度/風土の紹介がこの章の内容です。
特に印象深かったのは社内報のエピソードです。
リクルートでは「社員皆経営者主義」の実践のためには
「経営に関わる情報はトップも新入社員も共有するべき」という考え方のもと、
社内報「かもめ」を発刊しています。
「かもめ」の発刊はトップダウンでの決定だったのですが、実際の作成/編集は社員任せで、
内容は経営への提言やマネジメントへの批判まで含まれているそうです。
で、あまりにも批判的な内容が掲載されているものだから、リクルート事件のときの批判報道に
「かもめ」の引用文が使われたとか…(笑)
リクルートの社内の風土が容易に想像できますよねw
※ちなみに、そのフランクな内容が起因しているのか、
「かもめ」は全国社内報コンクールで24年連続優秀社内報として表彰されているそうです。
(個人的には、まず「全国社内報コンクール」なるものがあることに驚きですが(笑))
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■ 第六章 情報誌の領域を広げる戦略
企業の成長ストーリーが好きな人にはお薦めの章です。
この章では、どのようにリクルートが成長していったのかが描かれています。
就職情報に続いて、
「住宅情報」
「エイビーロード」(旅行)
「カーセンサー」(中古車)
そして、コンビニへの進出 etc etc...
この情報誌の領域を広げていく中で、リクルートはいくつもの新規事業を起こして、
いくつもの事業から撤退してきました。
そのいくつもの事業が栄衰する中で、江副さんが学んだことは
「起業はボトムアップ、撤退はトップダウン」です。
これは撤退という辛い選択は現場ではなく、トップが行わなければならないということです。
でも、この言葉が示していることってそれだけじゃないと思うんですよね。
これは想像ですが、リクルートでは自分が始めた事業を途中で投げ出す人がいなかったんじゃないのかな、と。
どんなにうまくいかないときでも、諦めずに不屈の精神で事業に向かっていったんじゃないのかな、と。
トップが撤退を決めないと、現場は前に向かって進み続けるんじゃないかな、と。
完全に想像の世界ですが、この本を読んでいると、僕の予想はそんな的外れなことではない気がします。
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■ 第七章 領域の過大な拡大
短い章ですが、内容は自社ビル建設の話とか経団連に入った話とか…
個人的にはあまり興味がなかったので、紹介も省略します(笑)
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■ 第八章 早過ぎた新規事業の立ち上げ
タイトル通り、新規事業として挑戦したが、時代に合っていなかったために
失敗に終わってしまった事業の紹介。
新規事業って内容がいいだけじゃダメで、タイミングも同じくらい重要なんだなぁと
改めて感じさせてくれる章でした。
第七章と第八章が比較的短い章なので、若干尻すぼみな説明になってしまいましたが
いかがだったでしょうか?
常に誰もやったことがない新しいことに挑み続ける「リクルートのDNA」
いつまでも受け継がれていって欲しいですね。

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