体重計や体脂肪計メーカー、タニタの社員食堂のメニューがレシピ本になっていて、すごく売れてます。私はダイエット用のレシピ本は買わず、普通のレシピ本の油や甘みを換えて利用しているのですが、いろいろな意味で興味深く、これは図書館でみたあと買ってしまいました。
「体重だけでなく健康も測る」をモットーに商品開発しているというタニタですが、その社員はやはり痩せているべきだろうと首脳陣は考え(まあそうでしょうね・笑)、社員食堂のメニューにもこだわりはじめる。当初はカロリーと塩分のことばかり気にしていて、結果、病院食のようでまずいと社員から敬遠されます。試行錯誤のうち、「知らないうちに痩せていた」を理想に開発を続けた結果の、レシピ集です。
メニューは、和食ベースに中華風をときどき、エスニックや洋風をたまに加えたようなもの。ごく普通の洋食中心でない日本の家庭料理の懐かしい献立がならびます。
ほとんどのメニューに、一膳のごはん(白米と玄米と胚芽米の混合)、汁物がつき、野菜豊富な一皿がある。
この本のこだわり、評価したい点は----、
☆一食分、一汁三采あわせて500キロカロリー前後(丼物やカレーもありますが)。
☆味づけは普通の和食のレシピに比べてグッと薄め。塩・しょうゆ・砂糖・みりん、どれも平均的な和食の半分くらいだと思います。
→そのかわり味のしっかりした旬の野菜をつかうこと、だし汁はしっかりかつおと昆布でとること、スパイスや酢を使って味が単調にならないように工夫している。
→結果、濃いおかずでごはんをかきこむという食事から、おかずが主食の食べ方にかわるよう考えられている。
☆野菜をたくさん食べられるレシピが工夫されている。
→野菜や根菜から食物繊維を多く取り、自然によく噛んで食べるようになることから、満足感が得られる。
☆魚と鶏肉を多用し、味付けのバラエティを増やす工夫をしている(肉の脂肪は取り除いて調理)。
☆使用する油を、植物油などと記さず、ゴマ油、オリーブオイルと記してある。
☆巻末の「食材使い回しさくいん」が便利。食材別のさくいんは、良心的なレシピ本の多くについているものではありますが、「使い回し」と書いてあると新鮮。
この本の物足りない点は-----、
☆旬の野菜にこだわっているとのこと、それぞれの野菜の旬はいつなのか書いてほしかった。
☆カロリー&塩分にのみこだわる病院食から脱しようというわりに、レシピにはそれしか書いてない。すくなくともタンパク質・炭水化物・脂肪・食物繊維の量は書いてほしかった。
☆炒めもの・揚げ油の種類が書いてない(オリーブオイルでもよいとはかいてある)。これはダイエットには重要なので、はっきり酸化しにくい油を加熱にはもちい、それは何々油と書いてほしかった。
☆挽き肉をつかうメニューも多いが、これは出来合いだと脂肪を取り除けない。どんな肉を挽いているのかはその店それぞれ、そのときどきで大きく変わるので、脂肪量もカロリーも不明になる。
☆牛肉を使用したレシピがない理由がよくわからないのと、ベーコンをつかうレシピがすくなからずあるのが、「体重だけでなく健康も測る」のモットーに照らしてどうなのか知りたい。

いろいろ文句は書いてますが、健康オタク的にみれば物足りないだけで、よく頑張っています。
私がこの本を気に入ってしまったいちばん大きな理由は、社員食堂のメニューなのに、家庭料理のなつかしさがあること。
この二カ月ほど、私は「食物繊維一日35グラムダイエット」というのをデトックス目的で続けていました。洋風メニューだと実現するのが大変なのですが、きんぴらごほう、切り干し大根、ほうれんそうごま和え、卯の花(いりおから)、わかめの味噌汁などにキノコを加えていると、かなり楽に達成できることが実感できました。で、ふと、ああこれはおばあちゃんの料理、昔よく食べさせられたものばかりだなあと思い当たります。つまり日本の伝統家庭料理。
いまもっとも健康的ダイエットと言われているのは地中海型ダイエット(オリーブオイルを使い、野菜果物、魚を主食なみに食べる)だとおもいます。でも、地中海型が注目された数十年前、並行して行われていた疫学調査でトップにランクしていたのは日本食でした。塩分が多いことをのぞいて完璧に近いと多くの栄養学者に称賛されています。
最近の和食のレシピから白砂糖や塩・しょうゆを減らし、油の種類に気を使うように換えて、伝統食に戻せば、地中海料理にまったく匹敵するとおもっています。ハーブや果物の種類は負けますが、ま、サッカーとは違い勝ち負けではないので(笑)、いいところは取り入れていけば、日本食材は大豆や食物繊維の点で相当便利だなとおもいます。
このタニタのレシピ本はそんなことをあらためて考えさせてくれる本でした。
もっとも、このレシピはおばあちゃんまでは戻らず、昭和のおかあさんという感じですが(笑)。

「体重だけでなく健康も測る」をモットーに商品開発しているというタニタですが、その社員はやはり痩せているべきだろうと首脳陣は考え(まあそうでしょうね・笑)、社員食堂のメニューにもこだわりはじめる。当初はカロリーと塩分のことばかり気にしていて、結果、病院食のようでまずいと社員から敬遠されます。試行錯誤のうち、「知らないうちに痩せていた」を理想に開発を続けた結果の、レシピ集です。
メニューは、和食ベースに中華風をときどき、エスニックや洋風をたまに加えたようなもの。ごく普通の洋食中心でない日本の家庭料理の懐かしい献立がならびます。
ほとんどのメニューに、一膳のごはん(白米と玄米と胚芽米の混合)、汁物がつき、野菜豊富な一皿がある。
この本のこだわり、評価したい点は----、
☆一食分、一汁三采あわせて500キロカロリー前後(丼物やカレーもありますが)。
☆味づけは普通の和食のレシピに比べてグッと薄め。塩・しょうゆ・砂糖・みりん、どれも平均的な和食の半分くらいだと思います。
→そのかわり味のしっかりした旬の野菜をつかうこと、だし汁はしっかりかつおと昆布でとること、スパイスや酢を使って味が単調にならないように工夫している。
→結果、濃いおかずでごはんをかきこむという食事から、おかずが主食の食べ方にかわるよう考えられている。
☆野菜をたくさん食べられるレシピが工夫されている。
→野菜や根菜から食物繊維を多く取り、自然によく噛んで食べるようになることから、満足感が得られる。
☆魚と鶏肉を多用し、味付けのバラエティを増やす工夫をしている(肉の脂肪は取り除いて調理)。
☆使用する油を、植物油などと記さず、ゴマ油、オリーブオイルと記してある。
☆巻末の「食材使い回しさくいん」が便利。食材別のさくいんは、良心的なレシピ本の多くについているものではありますが、「使い回し」と書いてあると新鮮。
この本の物足りない点は-----、
☆旬の野菜にこだわっているとのこと、それぞれの野菜の旬はいつなのか書いてほしかった。
☆カロリー&塩分にのみこだわる病院食から脱しようというわりに、レシピにはそれしか書いてない。すくなくともタンパク質・炭水化物・脂肪・食物繊維の量は書いてほしかった。
☆炒めもの・揚げ油の種類が書いてない(オリーブオイルでもよいとはかいてある)。これはダイエットには重要なので、はっきり酸化しにくい油を加熱にはもちい、それは何々油と書いてほしかった。
☆挽き肉をつかうメニューも多いが、これは出来合いだと脂肪を取り除けない。どんな肉を挽いているのかはその店それぞれ、そのときどきで大きく変わるので、脂肪量もカロリーも不明になる。
☆牛肉を使用したレシピがない理由がよくわからないのと、ベーコンをつかうレシピがすくなからずあるのが、「体重だけでなく健康も測る」のモットーに照らしてどうなのか知りたい。

いろいろ文句は書いてますが、健康オタク的にみれば物足りないだけで、よく頑張っています。
私がこの本を気に入ってしまったいちばん大きな理由は、社員食堂のメニューなのに、家庭料理のなつかしさがあること。
この二カ月ほど、私は「食物繊維一日35グラムダイエット」というのをデトックス目的で続けていました。洋風メニューだと実現するのが大変なのですが、きんぴらごほう、切り干し大根、ほうれんそうごま和え、卯の花(いりおから)、わかめの味噌汁などにキノコを加えていると、かなり楽に達成できることが実感できました。で、ふと、ああこれはおばあちゃんの料理、昔よく食べさせられたものばかりだなあと思い当たります。つまり日本の伝統家庭料理。
いまもっとも健康的ダイエットと言われているのは地中海型ダイエット(オリーブオイルを使い、野菜果物、魚を主食なみに食べる)だとおもいます。でも、地中海型が注目された数十年前、並行して行われていた疫学調査でトップにランクしていたのは日本食でした。塩分が多いことをのぞいて完璧に近いと多くの栄養学者に称賛されています。
最近の和食のレシピから白砂糖や塩・しょうゆを減らし、油の種類に気を使うように換えて、伝統食に戻せば、地中海料理にまったく匹敵するとおもっています。ハーブや果物の種類は負けますが、ま、サッカーとは違い勝ち負けではないので(笑)、いいところは取り入れていけば、日本食材は大豆や食物繊維の点で相当便利だなとおもいます。
このタニタのレシピ本はそんなことをあらためて考えさせてくれる本でした。
もっとも、このレシピはおばあちゃんまでは戻らず、昭和のおかあさんという感じですが(笑)。
