コメットのブログにご訪問いただきありがとうございます。保育や子育てで使えるシアターや布知育を作る傍ら、子育てママに向けてベビコメおはなし会、大人お一人から親子連れまでどなたでも参加できるワークショップを開催しています。
私の伯母は現在94歳です。
今は、長野のグループホームで生活をしています。
もう高齢になり、元気なうちにお会いしたいと、神戸のいとこと一緒に伯母に会いに行きました。
伯母の娘であるいとこからコンサートリーディングを聴きたいとリクエストがあり、またせっかくだから施設の皆さんにも聴かせてあげたいという話になりまして…。
私は、これまで親子やママに向けておはなし会をしてきましたが、高齢者の方には初めてのことだったので不安はありましたが、せっかくこういう機会を与えていただいたこともあり、どんな絵本が良いのか考えました。
高齢者施設で働いているお友達やコンサートリーディングの師匠にも相談しながらの選書です。
伯母は、私たちが長野に行く10日ほど前に、食事も水分も摂れなくなった、来るのを早められないか?と、施設長さんから連絡を
もらっていましたが、私達が行くのを待っていてくれました。
そして、伯母にはお部屋の中で2冊読みました。
伯母は、もう言葉はでませんが、しっかり聴いてくれているようでした。
目もしっかり合うこともできたし、こちらの問いかけに、「うん」とか「ううん」とかうなずいたり首を振ったりしてくれました。
何より、神戸のいとこの母親である伯母の妹とライン通話で、妹の声を聞き、顔を見ているとき、グーにした右手を携帯のところまで持っていってすごく嬉しそうな反応がありました。
明らかにこれまでとは違う反応があったようです。
さて、食堂では入居者の皆さんが集まってくれました。
施設長から、「皆さん楽しみにされていました」とお聞きし、私も嬉しく、しっかり読ませていただきました。
「あさになったのでまどをあけますよ」の絵本では、美しい景色が出てきますが、新幹線で長野に向かう途中の「上田」というところでは、山のふもとに家がある、あのページにそっくりな景色があり、そのお話をさせていただいたら、「ある!」と言ってくださり、皆さんがお住まいの長野の素晴らしい景色に想いを馳せられたように思いました。
早速に、施設長さんがブログを書いてくださったのでご紹介させていただきます。
高齢者さまへのコンサートリーディング、私にとって素晴らしい経験となりました。
入居者の皆さま、スタッフの皆さま、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました。
また、伺える日がくるといいな…と思っています。