令和2年の相場はスタートしたばかりですが、イラン情勢の緊迫化で、連日の乱高下が続いています。
日経平均の3日間の値動きは、451円安、370円高、370円安、と、まるで方向感がありません。
個人トレーダーの多いマザーズ指数は、初日・2日目は日経平均に比べて穏やかな印象でしたが、3日目の今日1月8日は大きな値動きになりました。
特に、今日1月8日は、ザラ場がお休みの時間に大きく相場が動いて、想定外の損失を被ったトレーダーも多いのではないでしょうか。
まずは、イランがイラク米軍基地にロケット攻撃をしたことで、朝の8時から9時にかけて、ドル円が108.5円あたりから107.8円あたりまで急激に円高が進み、ザラ場がスタートする前から気配値がどんどん下がっていきました。
前日に意外な大幅高だったので、含み益で保有していた人もいると思いますが、9時までは売りたくても売れず、利益が減っていくのをただ見ていることしかできなかったかもしれません。
イラク米軍基地にロケット攻撃 イラン革命防衛隊が報復か
日経平均は、相場がスタートしてからも40分ほど下落し続けました。
一方、個人トレーダーの多いマザーズの銘柄は、寄り付き時点ではそれほど値下がりしていなかったので、安心していたトレーダーもいるかもしれません。
しかし、9時にザラ場が始まると、一気に急落しました。
寄り付き後の下落は、日経平均よりもマザーズ指数の方が急激でした。
ところが、昼休みに入ると、今度は
イランのザリフ外相がツイート「事態のエスカレートや戦争を求めてはいない」
というニュースが流れて、一転してギャップアップしました。
特に日経平均は、前場は陰線で引けていたのに、昼休みで売買できないうちに大幅に上昇して、寄り付きの値段を超えてしまいました。
今日は大きく下落すると見込んで空売りをしていたトレーダーは、含み益のまま昼休みに入ったのに、プラマイゼロで撤退することもできずに損失になってしまったかもしれません。
今夜はこの後、トランプ大統領の声明があります。
明日のザラ場が開くまでに、また大きく相場が動きそうです。